「HFS21Fsh0003_I.jpg我輩は犬である」名前は「チョコビ」5年前の春、この家のご主人様が5匹の兄弟の中から僕を選んでくれこの家に連れてきてくれた、もともと顔には自信があった、円らな瞳とぴんと張った賢そうな耳を気に入って貰えたらしい、今日は日曜日、晴天、いつもの運動不足を解消すべく、僕はご主人様の起きてくるのを、今か今かと階段の下で待っていた、すると、眠い目を擦りながら足取りも頼りなくご主人様は降りてきた、僕は「くーん、くーん」と悲しげな声ですり寄った、そしたら僕の頭を撫でながら、「天気もいいし散歩でも行くか」と声をかけてくれた、僕は目で「うん」と答えた。かくしてリードも付けずタンポポの咲く野原をご主人様と思っきり駆けた。