b84c8f45.jpg大リーグを目指しつつも、力不足も認識し涙し、日本球界での成長を誓った菊池雄星。ドラフト前の言葉の中に「僕はユニホームで野球をやるのではなく、野球をやるのは僕自身ですから指名された球団どこでもお受けし全力を尽くします」と言う言葉があった。

 

記億しておられる方もいらっしゃると思うが1978年ドラフト会議の2日前に帰国し、ドラフト会議前日に巨人と電撃契約した。俗に言う「空白の一日」

江川自身の私利私欲、球団も含めた大人たちの欲のなかでのトレード劇。私の生まれた地方はジャイアンツ戦しか放送がなく当然、両親も周りの人たちもジャイアンツファンだらけ。あれ以来、私はプロ野球への興味を失った。

そんな私の記憶の中で

将来は大リーグでの活躍と大きな目標をもち、置かれた立場で全力を尽く・・・。

なんて清々しく潔い(いさぎよい)言葉だろうと、私自身、強く胸を打たれ何かを頂いたような儲かっちゃった気持ちになりました。

会社の仕事も同じだと思います、この就職氷河期に希望の企業に入れない(勿論、ここにはドラフトと言うよりはその人間のここまでの日頃の努力が大きな要因になりますが)でも今、自分が与えられた仕事場はここなんだと、腹を決め、如何に努力していくかが、将来へと繋がると思うのです。

希望の大学、希望の企業が必ずしも「幸せ」に繋がるとは言えません、そこで沢山の友人に会い、沢山の先輩、先人に会い、経験を積み、色々な影響を受けて人間として上達していく。

目先のブランド、目先の報酬に固執せず、もっともっと先の先を見て日々の時間を刻むことこそが「幸せへの道」ではないかと、10年後、20年後の自分がどうなっているかなんて誰も想像できない。だからこそ夢も希望も未来もある