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平成25年11月7日(木)

            「29年間の起業奮闘伝」
             − 電脳 室井“魂” −

          http://www.dennoh.net/?mm=hdr
                          ++ 二十二ノ巻 ++
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               〜 はじめに 〜

 このメールは、電脳株式会社のスタッフと名刺交換をさせて頂いた方、
   交流やお付き合いのある「大切な方」へ、お贈りしております。

        どうぞ最後まで、お付き合いくださいませ。


室井 亨 様

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┗■ 29年目の社長日記
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 こんにちは。

 すっかり秋めいてきましたね。

 先週末は田舎に帰ってきました。
 父が5月に亡くなってからは、毎月の帰郷です。

 母ともこれから延べ時間にして
  「何時間一緒にいられるかな」と思ったら、
 急にそんな時間が惜しくなりました。

 東北道を走り、西那須野ICを下り、
 塩原温泉を通り、南会津町(旧田島町)へと向う道すがら、
 外気の温度を表す標識が17℃、15℃と変わるごとに
 木々の色づきは増していくように感じながら、
 車を走らせていました。

 その時ふと、
 「そういえば昔はこんな季節に授業で画板をもって
  野外に出て、赤・黄・オレンジといった
  たくさんの色をパレットに出し、白い画用紙に
  色を落としていったなあ〜」
 と、何か懐かしい想いに包まれました。

 ※blogにて写真を公開しています。
 http://c.bme.jp/18/695/134/16994


 ところで、日本シリーズはご覧になられましたか?

 とくに第7戦は雨降りしきる中での、
 ドラマチックなものでしたね。

 前日に自らの連勝記録が途絶えながらも160球を完投し、
 田中マー君の志願の登板、監督の決断、
 セオリーを無視した継投、伏兵のホームラン、
 そして歓喜の胴上げ・・・

 まるで70年代に記憶する、
 シリーズの壮絶な戦いそのものでした。

 マー君のグローブの中には、
 あの早実と決勝で戦った高校時代から今までずっと、
  「気持ち」という3文字が書かれているとか。

 気持ちで投げるということでしょうね。

  「不屈」とは勝ち続けることではない。
 むしろ、どれだけ負け続けても、決してあきらめない心。
 どんなに叩きのめされても、立ちあがる姿勢。

 前日の160球の投球を見ても「不屈」そのものでしたね。


 仕事も能力以前に"気持ち"次第。
 むしろやる前から「自分には無理」と、
 あきらめている人が多いように思います。

 また、自分の今ある境遇に対して従順すぎるようにも。

 なぜ、自分でやってみて可笑しいと思わないのか、
 疑問に感じないのか、反発しないのか!

 あの池井戸潤の描く半沢直樹を主人公にした
  「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」
 に続く「ロスジェネの逆襲」に、こんなセリフがありました。

 「サラリーマンは・・・
  いや、サラリーマンだけじゃなくて
  全ての働く人は、自分が必要とされる場所にいて
  そこで活躍するのが一番なんだ。
  会社の大小なんて関係ない
  知名度も。
  オレたちが追及すべきは看板でじゃなく、中味だ」
                       (原文通り)


 これは半沢直樹が銀行の関連会社である
 証券会社に出向を命じられ、
 そこにいた部下との会話の一節です。

 どんなに学業で努力しても不景気の波に飲まれ、
 希望した企業に採用されず、どうせオレたち
  「ロストジェネレーション時代の人間は・・・」と、
 同僚と酒を飲んでは、愚痴り、人生を半ばあきらめている
 部下に対して保身に走らず、自らの姿勢を
 行動で部下に示すひとコマの言葉でした。

 「全ての働く人は、自分が必要とされる場所にいて
  そこで活躍するのが一番なんだ!」

 そう経営者の視点で考えると、
 適材適所を見極め、その社員が一番輝ける場所におき、
 上司はことあるごとに、会社にとって君が必要な人材である
 ことを説き、一緒に成長していけることこそが一番。

 経営者、上司に求められることは、
 プロデュース、演出すること。
 つまりその役者(社員)の良いところを引出し、
 演じてもらうこと。


 真のエースとは・・・

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 三割を打つ四番打者や何十勝もする投手ではない
 その選手のグラウンド内外での行動の中で
 「あいつを見習え」とチームメイトにいえる存在をいう

                       野村克也
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 その意味では第6戦目、7戦目を見ても、
 田中投手は真のエースと言えますよね。

 社内でも、そんなエースの存在が、
 常勝チームをつくる一番の要素です。

 勿論、少人数のチームにおいては、
 社長がそんな存在でなければ、チームは育ちません。


 室井 亨


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┗■  幸せの神様 『捨てることが大切になるとき』

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   世代交代を意識しながら
   会社という組織を
   ビジネス基盤を強くするために
   イノベーションを考える

   会社として
   どれを捨て どれを伸ばすか
   24時間 頭から離れない
   もうすでに考え続けて何年になるだろう

   そしてようやく定まった時

   当たり前のことだが
   溢れんばかりの仕事量になると
   人間の容量には限界が生じる

   そうして
   自分でできる限界までくると不思議なことに
   捨てる(不要な)ものが見えてくる

   捨てるものが見えて初めて有益となる
   捨てなければ真の仕事ではない

   如何に結果を出すために
   時間を大切に効率良く中身の濃い内容にするか

   やったつもりではダメ
   とかく人は「やったつもり」になる
    「やったつもり」の言い訳をする

   今の結果は求めてはいない
   ただ、未来に繋がる
   結果を出せる行動をしているかどうか
   それは会社でも他人のためでもない

   自らが成長し
   幸せになれる行動であることが大切

   人生=時間
   しかし実年齢がそのまま
   人生の時間ではない

   24時間 自らが満足できる
   心から充実した時間を必死に生きているか
   それは捨てるものが見えてきた時
   初めてスタート台に立ったと言えよう

   ただ会社から 上司から言われた
   労働時間という時間のマスを埋めても
   捨てるものは見えてこない

   勿論 当の私も正直
   自分の未来の限りある時間のマスを感じはじめて
   今 それを感じここに立っている

   成長し 成功している人たちは
   皆 それに気づくのが早い


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┗■  『これは読め!』 ~社長から社員へ~
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                【今日の一冊】
                『社長の仕事』
             著: 浜口隆則(かんき出版)

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 本書の著者は、私が大ファンである
 ビジネスバンクグループの浜口社長ということもあり、
 発売前から大変興味深く、楽しみにしていた1冊でした。

 今回のタイトルは『社長の仕事』ということで、
  「社長でない私が読んで何を得られるのだろうか?」
 と思うところもありましたが、
 読み始めてみると、今現在、社長業の方にはもちろん、
 これから起業する予定のある人、起業を夢見ている人、
 経営に参画している人、そこを目指している人にも
 読んでもらいたいと思える内容でした。

 私自身は、この先の経営者を目指す者としての視点から、
 拝読させていただきました。


 本書にある【社長の仕事】とは、

 「会社を一時的な成功に導くことではなく
  会社を永続させるために必要なすべてのことをすることだ。」

 と書かれており、その必要なすべてのことを、
 分かりやすく教えてくれている本だと思いました。

 いかに自分ゴトとして考え、
 当たり前のことを当たり前にできるビジネスパーソンが成長し、
 かつ成功し続ける経営者は、それらを尋常ではない努力で
 やり続けている人なのだと感じました。

 あわせて、「今の私は全く何も出来ていない・・・」と、
 痛感する機会にもなりました。

 本書には他にも、
 沢山のやるべきことや考え方が書かれておりますが、
 現実に私の立場で直面している課題と照らし合わせると、
 以下の言葉が強く心に残りました。

 「変化から目を背けていないか?変化こそが、常態。
  変化こそが、新しく挑戦する者にチャンスを与えてくれる。」です。

 当社のOA業界でも、今まで様々な変化がありました。
 まさに今も業界全体が、年々ハードウェアの利益を
 取りづらくなっている中で、保守事業においても、
 価格競争やタブレット端末の普及によるペーパーレス化に伴い、
 紙の出力枚数が低下し、収益確保が
 難しくなってきている状況があります。

 その状況化において、当社としても如何に差別化を生み、
 お客様から選んで頂けるサービスを提供できるかを日々考え、
 試行錯誤をしている最中です。

 思い返せば、そこに適応できない企業が去り、
 そこをチャンスとした企業が勝ち残り成長し、
 その繰り返しで今があります。

 変化こそが常態。適応力を身につけるべく変化を愛し、
 受け入れようと思う機会になりました。


 この本に書かれている多くのことを本当の意味で深く理解し、
 会社の舵取りを担う経営陣の一人として、
  「知っているか知らないか」ではなく
  「出来ているか出来ていないか」を
 常に自らに問いながら、日々邁進していきたいと思います。

 将来は室井社長のように、
 20年30年と会社を永続させられる経営者となるために、
 そして私の電脳においての最大の目標である、

 「電脳で新卒入社1期生の私が
  新卒初の定年(60歳)を迎えることが出来る事」

 を達成するために、
 まだまだ学ばせて頂きたいと思います。

 あっ・・・経営者には定年は無いですね(笑)


                     電脳株式会社  神山良介


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 社長から一言:


  「社長」という仕事は、実際やってみると魅力的ですよ^^

 ドーパミンは出まくりです。
 それはそうですよね。
 まさに社内外問わず、アウェーの世界真っ只中。

 何をやっても100点なんてもらえない仕事です。

 私と言えば、3人で起業しましたが、
 ほとんど年齢も実力も変わらずで、
 ジャンケンで負けたものがなる、そんな状況からのスタートでした。

 そして、実際始まると、不動産を借りるのも、
 資金を借りるのも、モノを買うのも
 全てが社長の個人保証(当然の話ですが・・・)

 そうなると必然的に、様々な決断に対して
 他のメンバーより神経を使い、真剣に考え、
 取り組むようになります。

 そんな時間を送るうちに1年、2年、3年が経ち、
 気づいてみると他のメンバーとは雲泥の差で
 自らが成長していくことに気づいたのです。

 全てに「責任」を持つということは「成長」すること。

 そして何かあった時、声には出しませんが
  「なめんなよ!!絶対いい会社にしてやる!」
 と心の中で叫んでいました。

 それは社会に対してなのか、自分に対してなのかは分かりませんが、
 私のエネルギー源であることは確かです。


 是非、50年、100年続く「良い会社」を、つくっていきましょう。

 

                        室井


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┗■  あとがき
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 『室井魂』の誕生秘話
 〜29年間の起業奮闘伝・ライブ版〜


 はじめまして、電脳 社外取締役の阪東です。
 (経済産業省後援ドリームゲート起業アドバイザー)
 https://profile.dreamgate.gr.jp/consul/pro/businessbank


 室井社長と2000年にお会いしてからの13年間、
 公私共にお付き合いをさせて頂いています。

 一緒にお酒を酌み交わした機会は、
 数百回(数百升?)にもおよびます(笑)

 その宴席で、人生の大先輩であり、
 起業家としての大先輩でもある室井社長から、
 いつも「起業奮闘秘話」や「経営失敗談」を聞かせて頂きました。

 私にとっては、そのお話の一つ一つが、
 多大なる人生の道標となり、
 また、経営への力強い勇気となっていました。


 このメールレター発行のきっかけは、
 昨年の暮れに、私から切り出した一言からでした!

 「室井社長、30年近く経営をされている方は、
  実は、世の中では貴重な存在であり、
  また、その実体験を若い起業家や経営者に対して、
  私と同様、「道標と勇気」を与えて下さい!
  新年の新たなチャレンジとして取り組んで下さい!」


 宴席での事、即決でご了承を頂き、
 今年の1月から開始の運びとなりました。

 しかしながら、現実は毎号の締め切りに追われ、
 時には休日返上での執筆、大変だったと思います。

 ただ、一度たりとも弱音や愚痴も無く、
  「少しでも私のつたない経験が世間様のお役に立つなら頑張り続けたい!」
 と謙虚な室井社長が、そこにはいました。


 また、回を重ねるごとに、沢山の方々から
 嬉しいご感想や励ましのお声を頂けるようになりました。

 そして驚いたことに、様々な分野で活躍されている
 コンサルタントの先生方からの大きな反響があったこと。
 知識と実学の差なのかも知れませんね。

 益々、室井社長もこのメールレターに"想いと使命"を
 感じて頂けるようになりました。

 その頂いたご感想の中には、
 メールレターだけではなく、室井社長から生の声で、
  「起業奮闘秘話」や「経営失敗談」を直接聞きたい!
 そのような嬉しい声も頂いております。


 そこで、急遽、1年の締めくくりとしまして、
  『室井魂〜ライブ版〜』を企画させて頂きました!

 今までメールレターではお伝えしきれなかった、
 数々の「29年間の起業奮闘伝」を、
 生の声でお伝えさせて頂きます!


 また、当日は室井社長との懇親会(忘年会)
 も企画しております。

 この機会に、ぜひご参加頂ければ幸いです。


 ≪ 講演詳細 ≫

 【日時】:12月18日(水) 19:00〜20:30(受付 18:40〜)

 【会場】:クラブハウス会議室 赤坂(電脳赤坂オフィス)
      (東京メトロ赤坂駅 2番出口より徒歩3分)
 http://www.kaigi.biz/map.html

 【定員】:60名限定

 【参加費】:無料(但し、懇親会は実費3千円を頂戴します)


 ※お手数ですが、こちらのフォームよりお手続きください。
 http://c.bme.jp/18/695/135/16994

 

 そして、恒例のプレゼントです!


 【プレゼント】"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""

 先程『これは読め!』 ~社長から社員へ~でご紹介させて頂きました、
  『社長の仕事』著: 浜口隆則(かんき出版)を、
 抽選で【5名様】にプレゼント致します!!

 □プレゼントの応募はこちら▼
 https://www.oaland.jp/commerce/contact/?mm=1107_01

 """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
  「会社を永続させるために必要なすべてのこと」を、
 この本から感じ取っていただければ幸いです♪


 ※応募の〆切は、11月14日(木)18:00までとさせて頂きます。

 

          ◇◆次回配信スケジュール◆◇
              11月21日(木)です!


 それでは次回もお楽しみに^^


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