最近、テレビ朝日の朝の番組で
池上彰が語る、日本を動かした昭和の経営者たち
という特集がある。

松下幸之助翁からはじまり本日はメザシの土光こと
土光敏夫氏でした。
石川島播磨の技術者から企業再生請負人となり
IHI(石川島播磨)、東芝の社長と歴任し経団連会長となる
氏は現場を重視し、現場に耳を傾け、出張も電車で日帰りと
徹底していたと言う。
それが社員を動かし再生につながる

「清貧であれ!」
私の尊敬する田舎の代議士、故伊藤正義氏も同じだった。
盟友であった時の総理大臣である大平正芳氏が急逝し
急きょ総理代理を務めたこともあり、その後一時、小沢一郎氏に
総理に推挙されたがあくまで懐柔されることを好まず、断固拒否。


その後、幹事長も歴任
自民党の幹事長というのは選挙参謀として、
自民党の金庫番でもあり、いくらでも使途不明の金は
使えたようだが、聞くところによると伊藤氏は幹事長就任時
からその任が終わるまでほとんど、その金には手をつけなかった
と言うことです。

その生涯を全うするに、
勲章も銅像もなにも拒否している
「清貧であれ!」
私自身、ここまでの生きてきた道のりの中で
マズロー5段階の欲求がなかったとは言えない
心では貧しく清くと思っても人間の欲と言うものは際限なく
寧ろどろどろとした欲求が渦巻いていたかも知れない



ただ今でも不思議なことに ”物欲” だけはそんなに湧かない
家も車ももっている時計も余り気にしない
ただ雨漏りがなければいい
ぶつかって死ななければいい
時間が解ればいい

地位や名誉も含め何もないこそが最強
失うものがないって本当に楽だ!
どうせ、もともと何もなかったのだから

ただもう一度、最近の自らを検証する必要性は大いにあり
そしてこれから目指すところを再確認しなければと
朝の番組を見て痛感する。

土光さんに関する書籍は、その人となりに感化され
随分読みました、91歳でその人生を全う
せめて私もあと28年と7ヶ月、この世を見てみようかな・・・