日本対クロアチア、PKで惜敗
しかし誰を責める必要はない!
そもそも我々にそんな権利はどこにもない!
誰あろう、本人たちが一番悔しいんだから
そしてこの4年、自己犠牲を強いてきたんだから

ベスト8は果たせなかったものの
世界の強豪チームである、優勝経験のあるドイツに勝ち、スペインに勝ち
前回大会準優勝チームと互角に戦ったこと
今後の日本サッカー界の歴史を変える価値ある戦いだった

13年くらい前だっただろうか・・・
起業家むけ、異業種交流会の講師が見つからなくてしかたなく
社外セミナーで「9敗1勝の経営」という題で話したことがある
恰好つけず、そのままあったことを赤裸々に

とてもサクセスストーリーとは縁遠い、真逆の話を

失敗だらけの自分の経験、思考、行動、結果
自分自身が不甲斐なくて、悔しくて七転八倒で眠れなかった日々のことを

しかしそんな失敗があったからこそ今がある
多少の出血も骨折もいい意味での不感症になれる

出血した皮膚は再生され、より強固に
骨折した骨は更に太いものに

あれから、今現在の経営者としての勝敗は
甘い点をつけるとすれば3勝7敗といったところかな

人生において、未来への糧となる経験は
勝つことより負ける方が価値がある
勝つに驕りがあり得るものは少ない

嘗て、一時の成功で栄華を欲しいままにし
驕り高ぶり、去っていった経営者が何人いただろうか

少なくても地味ではあるが人に迷惑を掛けず37年間
なんとかかんとかここまでやってこれたことに感謝

現実にここまでを振り返れば
経営も私生活においても嬉しかった出来事なんて一瞬で過ぎ
忘れてしまうが、苦しかったことは何十年経っても記憶に強く残っている

投資に失敗したこと
経営がうまくいかないこと
社員が離職していくこと

「何故なんだろう」
「どうしてなんだろう」
とその度に自分の才能のなさと、徳のなさに悩み続けた日がある

しかし、今ではしみじみとした懐かしく温かい思い出となる
そんな過去の甘々の自分が可愛くさえ思えてくる

「負けに価値がある」ということ

負けなければ見えない風景がある 
最後の最後に勝者になれる人間は

負けて悔しいおもいを沢山した人
勿論、負けたあとの思考、行動は不可欠だが

先日、情熱大陸で東北の高校野球の歴史を変えた
仙台育英の須江航監督にスポットライトをあてた放送があった

夏の甲子園優勝監督のメッセージ
コロナ禍で本来の青春時代を送れなかった高校生たち
そして全国の球児たちに涙ながらに語った言葉は
共感を呼んだ!

その後
優勝したからこその苦しみ、追われる苦しみ
勝つことの苦しみ

そんな中でおっしゃっていた言葉がある

「やはり成功じゃ成長しないですね、人はね」
「成功して得られるのは10のうち2くらいで8ぐらいは失うでしょうね」


日本人はドイツに勝って一喜一憂し、森保監督を褒めはやし
コスタリカに負けて非難、スペインに勝って掌をかえて
マスコミも騒ぎ褒めはやす!!
戦前、死のブロックと言われ
誰がここまでの戦いを予想できたか!


そんなマスコミに踊らされる必要はない


「日本のみなさんには申し訳ない」なんて思う必要はない

いい夢を見せてもらいました

これを見た少年たちが12年後に奇跡を起こすかも知れない!!

ありがとう選手のみなさん!!

そしてお疲れ様でした
ゆっくりまずは休んでください