
私と同年代で活躍され、私にとって、ほど遠い存在ではあるけれど
尊敬し沢山の刺激を頂いている方が数多くいる
東北電力福島第一原発で命を賭して最後まで守りつづけた吉田昌郎元所長
そして世界的シェフ三國清三氏
その三國清三氏の著書「三流シェフ」を読む、北海道の漁村に生まれ
小学校にも行かず海で働くのが当たり前
7人兄弟の5番目して生まれ
父がニシンの闇取引で借金をし、借金のカタに家屋敷まで奪われ
兄も姉も中学を卒業して働き、実家に送金し家計を支える
当然、三國少年も中学校を卒業し米屋に住み込みで働く
家を離れる時、母が言った言葉は
「キヨミ、おまえは学歴はないけど、志はみんな平等だからね」
無口でめったに話さない父の一言は
冬の大荒れの海で、三國少年が凍えながら船を漕いでいるとき教えられた
「大波が来たら逃げるな! 船は真正面からぶつかっていけ!」
逃げようとして、波を横腹に受ければ船は沈む
大波が来たら、舳先を真っすぐ波に向けて思いっ切り漕ぐしかないと
米屋のお嬢さんがつくってくれた「黒いハンバーグ」を
きっかけにコックを目指す
中学では正社員として雇ってもらえず鍋洗いのパートとしてのスタート
札幌グランドホテル、帝国ホテルで鍋洗いからの修行
帝国ホテルでは社員としては雇ってもらえなかったが
裏表なく鍋洗いを寝るのも惜しんでやっているのを村上総料理長に認められ
スイスの大使館の料理長に推薦される
その後、スイス、フランスの三つ星レストランを飛び込みで渡り歩るく
壮絶な人生が描かれている
私はまだまだ甘いな、まだまだやるべきことがあるなと痛感
まだまだ、己の人生出し切らず!
今のままでは自己満足に過ぎず!
また三國シェフはここまでの店を閉じ、70歳からの人生
人を使わず料理人の原点に戻ってひとりで店をやっていくということ
私も第三の人生、そんな機会を持ちたいと思う